ビーズと世界を旅しよう【旅する雑貨 エピソード1】
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1997年、翌年。私は再びイギリスに行きました。
一度気にいった国は何回か行ってみる。
そして現地の人の様子をみて、同じような行動をしてみる。
旅行の醍醐味は、観光名所をまわることではなく、現地の人たちと同じ毎日を送ること。
このように私は思っていました。
そのため現地の人たちと同じ行動をしてみることにしたのです。
そして気づいたのが、そんな行動をしていると、現地の人たちがどんな暮らししていてどんなことが楽しくてとなんとなく
わかるような気がしたのです。当時は、そんなことを知ったところで大学生の私には、旅が楽しいくらいにしか思わなかったのですが、この考え方はのちのちの仕事に生きてくることになります。
そしてもう1点。その後の仕事に生きてくることがありました。それはイギリスへ行く前に
帰国子女で6年くらいイギリスで過ごした友人に言われたこと。
【Camden Town にいくといいよ。よろずやゆみさんCamden絶対合うから】という言葉でした。
どのように行ったのか全然覚えてないですが、地下鉄を乗り継いで、Camden Town へ行きました。

友達の言葉どおり、私にとっては天国のような場所でした。
いろんなお店があり、日本で例えるとどこでしょう……
渋谷と下北沢と銀座足して 2で割ったみたいな……? そんなところでしょうか。
ちょっとした歴史を感じるような場所と、現代的なアート、お店が並ぶその町は
見ていて飽きませんでした。
そして、ああこういうの日本に無いから、きっと売ったら売れそうだなあとか
頭が商売モードに変わりました(ろくに商売のなんたるやも知らなかったのですが)
そして、なぜか中学校時代の友人と遭遇。
そんなこんなで、楽しいイギリスを過ごしました。ちなみに2回目イギリスは5日くらいは一人旅。残り日程で、先にイギリスに行ってホームステイしている友達に会うという計画でした。
余談ですが、
友達から、イギリスが大雨でめちゃめちゃ寒くて真冬みたいだから防寒着持ってきたほうがいいと言われたのですが、私が行ったら、めちゃめちゃ暑かったです。
さらに、よく天気が変わって雨が降るといわれているイギリスですが、私が部屋にいるか昼寝しているときに雨がふって、外へでるといつも晴天でした。
イギリス人も不思議がっていました。
その頃から、ひょっとしたら 「松岡修造スキル」が自分にあったのかもしれません。
今でも自分の体調と気分いい時は、晴れが続き、雨が降ると、友人から体調が悪いのか? と
連絡が来ることがあります。
そんなスキルがなんの役に立ってるかわかりませんが(笑)
いい体験を海外ですることができました。その後大学を卒業する年になったのですが
実は、識字障害があった私は教科書の言葉をおぼえることができず、つまり全然勉強ができなくて
先生の言ってることもわからずで……なんども留年してしまいました。
その頃世の中は就職氷河期でした。
今では信じられませんが、
企業の面接も 女性が面接にいくと
ひどい事を言われたり、泣いて帰ってくる人も多数。

特に差別的な言葉とか、「うち、女は高卒(つまり大卒だと年ってこと)の若い子しかいらんのだわ。」
とか(ならそもそも面接しなきゃいいのにっておもいます)とか……
言われて帰ってきたりする友人も居たり
本当に大変な時代でした。特に文系は大変だったと思います。
ちなみに、そんなに私が通っていたのは、そんなに悪い大学でもなく
どちらかというと私学ではかなり偏差値高い大学でした。
せっかく就職先が決まったのに、就職先が倒産したり、就職したら、就職氷河期をいいことに、お前らの代わりはいくらでもいるんだと会社からいわれ、精神と肉体が病むまで働いたりなどなど……私は留年していたから、同級生のことを客観的にみてしまい、
なんだかこの先の人生を考えてしまいました。
そして、ある決断をしました。
就職は辞めよう。就職してもそんな思いしかしないなら、自分で会社とかやった方がいいのかもしれん。
そもそも識字障害がありマニュアルもろくに覚えられない。当時から空気が読めないので
人とのコミュニケーションも不安だし。社会でまともにやっていくのは無理かもしれん……
でもどうしたらいいのかわからない。
試行錯誤の日々がスタートしました。
そして、ある運命の出会いをすることになったのです。
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